文目剣術部【壱】


あまりにも美しすぎる詠の有効打突に誰もが目を奪われた

「これが詠皐月の本当の力…」

高笠は目を丸くしながらしばらく動けなかった

「終わらせたりなんてしない!俺が剣道部であり続ける限り」

口を空けたまま硬直する天宮城に言い切った詠

詠は5分ピッタリに試合を一本で決めた

「やめ!」と言う審判の合図で次鋒戦は終了した

次の瞬間湧き上がる懐かしい歓声が会場中に唸るように響いた

「詠ーーっ!!」と長水が周りを気にせずあまりの感激で戻ってきた詠に飛びついた