華宮に手を繋がれたまま着いた場所は

「….剣道部」

詠はポカンとただ《枳殻剣道部》と書かれている体育館の近くにあった小さな道場の名前を前に立ち尽くしていた

「そう、懐かしいでしょう?詠さん」

「どうぞお入り下さい」と華宮は笑顔を見せた

「いやいやいやいや!お入り下さいっていきなり無理に決まってるだろ?!つかここ華宮の家じゃな「騒がしいと思ったらやっぱりあや達か」

ガラッといきなり戸が開いて中から黒髪の先輩らしい男が剣道着姿で中から現れた

「こんにちわ高笠先輩!あ、詠さんこちらは剣道部主将の《高笠清次(タカガサセイジ)》さんですよ。それと高笠先輩こちらが「旭中学で元剣道部主将の詠皐月君だろ?」

「初めまして」と高笠は詠に手を差し出した