今にも泣き出しそうな詠を華宮は優しく抱きしめた

「華…宮?」

「大丈夫…怖くない…今のあなたは昔のあなたじゃない。あなたの戦いは見ている人に勇気を与えてくれる…少なくとも私は知ってる…詠さんの剣をずっと見てきたから」

抱きしめる腕に力が入る

「願いを叶える星のように希望を照らす満月のようにあなたの剣にはたくさんの力がある。相手の心を動かす輝き…それは流星」

詠は声を殺して泣いた

自分を抱きしめる華宮の腕が

自分を励ましてくれる華宮の全てが詠を優しく包み込む