「あら?やはりそちらの方が爽やかで素敵ですよ詠さん」

「なっ、素敵じゃねーよ!つかお前「華宮文目です」

お前と言われるのは好きではないらしい華宮に気づき詠は渋々「華宮」と言い直した

「…だから髪切ったのは仕方ないけど華宮のせいで長さがバラバラになっちまっただろ?」

「それもまた詠さんの個性ですよ」

「人の髪だと思って…」とにこにこ微笑む華宮を見て詠は大きなため息をついた

「詠さん竹刀握ってみませんか?」

また最初と同じ質問をされて詠は少し間を開けてから震える手で竹刀を握った