終わらない冬の日

翌朝。

今日もいつもと同じ通学路を歩いていく。
慣れた道なのに、今日は天気がいいせいか、いつもより足取りが速い。


学校に着くなり、奈菜に呼び出された。
あまり人気の無い校庭の隅に。

凪沙「どうしたの?こんなところに・・・」

奈菜はうつむいたまま、
奈菜「これね、瑞貴君の家で見つかったんだって。もう大分落ち着いてると思うからまた思い出せちゃうかもしれないけど・・・」

そういって渡された封筒。
少し厚い。


中身をあけてみた。

中に入っていたのは何枚かの写真と一通の手紙。


写真を一枚一枚見ていく。
体育祭や文化祭の写真が入っていた。
それだけでなく、遊びに行った写真など数々の思い出の写真が入っていた。

急に涙が溢れてきた。
もう止まらない。

良く見ると、二人で写っている写真が多くあった。

すべての写真を見終えてから手紙を読む。


『 凪沙

これ、体育祭と文化祭、あとはみんなで遊んだ時の写真が少し。

楽しかったね。また行こうよ!


てか、話したいことがあるんだ。明日の放課後校庭のベンチで待っててくれる?

瑞貴 』


凪沙「ううぅ・・・うぅ・・・」
奈菜「ごめん、ごめん、やっぱり渡さなかったほうがよかったかな・・・?」

奈菜は泣きながら私に話しかけてきた。
しばらく何も言えず泣いていたが、
凪沙「ううん、いいの。寧ろありがとう」

これってもしかして・・・、瑞貴も私のことを?


奈菜「瑞貴君、なぎちゃんのこと好きだったんだよ?事故の日の二日後の放課後に告白しようとしてたんだ・・・。なのに・・・ひどい・・・っ」

やっぱりそうだったんだ・・・。


凪沙「うわあああああああああああああああああああ」


両想いだったんだ。

もうすぐだったのに。

形の無い気持ちが 形の有るものになれたかもしれないのに。


残酷だ・・・。