「大丈夫。お風呂入ります?沸かしてきますね。」

そういって、逃げた。

『家族』。
私の家族はもういない。
それは、私が。

私が殺したも同然だから。


大好きなお母さんとお父さん。
そして優しかったお兄ちゃん。

皆私のせいで死んだんだ。

そう思ったら、涙があふれてきて・・。

橘さんにばれないように声を押し殺して泣いた。