一歩外に出た私は、アゴが外れる位口を大きく開けるハメになった。


何ここ……私が通ってる高校の何倍も大きい!!ホテルですかここは!?


豪華絢爛なドデカイ校舎からは、生徒がバラバラと出て来てる。


男子は高そうなクツを履き、女子は長い髪の毛をクルクルに巻いてある。


もう皆どっからどう見ても、どこかの御曹司か御令嬢だよね………うう、帰りたい!


私には似合わないよ!こんなキラキラした所!!


「統牙様と優牙様、遅いですね。電話してみましょうか?」


運転手さんがケータイを取り出し、電話しようとした時だった。