オオカミヤローに捕らわれて

「統牙お坊ちゃまのご指名です。“帰りは必ず吹雪を連れて来い”と。優牙お坊ちゃまは一応反対なさっていたのですが………」


とーーうがぁぁーーーー!!


あのワガママお坊ちゃまめ!人が忙しいの知ってるクセに!!


こうなったら今度“唐辛子”って呼んでやる!!面と向かってはやっぱ怖いから、コッソリと!!


「……“必ず”………ですか?」


「ハイ…申し訳ありませんが、ご一緒に来て頂けないでしょうか?」


冷や汗をせっせとハンカチで拭う運転手さん。


多分私が一緒に行かなければ、彼は統牙に散々嫌味を言われてしまうだろう。