オオカミヤローに捕らわれて

こんな暑い中わざわざ学校行ってお勉強なんて、お坊ちゃまやお嬢様達も大変なんだな。


まぁ…運転手付きの送り迎えで、多分京茗学園の事だ……エアコンとか完備されてんだろうけど。


「統牙様、優牙様、あまりムリなさらず、水分しっかりとって頑張って下さいね。では行ってらっしゃいませ」


手を前に揃えて頭を下げると、優牙お坊ちゃまは「行ってきます!」と走って行った。


だけど兄の方が動く気配がしない。


「…統牙?どうしまし………どうしたの?」


周りに誰もいない事を確かめて、呼び捨てとタメ口に変えた。


ああ…大変だ。