オオカミヤローに捕らわれて

後ろから出て来たお父さん達も、目の前の高級車に呆然としている。


「スゴーイ…こんな車初めて見た」


「触ってもいい?玲美お姉ちゃん」


無邪気に瞳を輝かす昇を、玲美は慌てて止めていた。


「じゃあ行って来るね皆。夏休み最終日に帰って来るから!」


荷物をトランクに乗せて、私と成見さんも車の中へ。


荷物…運転手さんが乗せてくれたんだよ…凄いよねぇ………


「行ってらっしゃい吹雪。体に気をつけてね」


「兄ちゃんも頑張るからな」


「成見様、娘の事をよろしくお願いします」


また深々と頭を下げるお父さん。