オオカミヤローに捕らわれて

「車の中でも統牙と話したら、余計に離れたくなくなると思ったんだもん……また会えるのは分かってるんだけど………やっぱり……」


吹雪は俯いた状態で、ポツポツと心境を語る。


肩が微妙に震えているのが分かったオレは、吹雪の後頭部にキスを落とした。


「そっか……だから窓の外ばっかり見てたんだな……」


「ごめんなさい………」


「謝る事なんてねぇよ。吹雪、成見家での1ヶ月、楽しかったか……?」


ゆっくりとした口調で問いかけると、吹雪はまた数秒黙る。


そして体を半回転させて、ギュッとオレを抱きしめ返して来た。