オオカミヤローに捕らわれて

これで何もかも解決する。


そう思ったオレの考えは、甘かったらしい。


「ム…リ……だよ……だって統牙は、成見グループの御曹司なんだよ……?庶民の私が、つり合うワケ無いよ………」


吹雪はオレに抱きしめられた格好のまま、フルフルと頭を横に振る。


顔は見えないけど、明らかに泣いていた。


「御曹司だとか庶民だとか、んなの関係ないって……」


「関係…あるよ……きっとたくさんの人が、私達がつき合うのに反対する………怖いの、『調子に乗って』って思われるのが……」


吹雪は一応、オレの気持ちは信じてくれている様子。