オオカミヤローに捕らわれて

途中まで言いかけた吹雪は、慌てて口を両手で塞いだ。


真っ青になる吹雪に反して、オレの血は怒りで更に真っ赤になってゆく。


確かにオレ、優牙に好きな女はいないって言った。


でもアレはああ言わないと、色々とややこしい事になりそうだったからだ。


まさかアレを吹雪が聞いてたとはビックリしたが―――今何つった?コイツ。


「安岡……?お前、安岡に何言われたんだ?」


嵐でも呼び出せそうな位真っ黒なオーラを背中に背負って、ニッコリ笑顔で問いかけた。


吹雪の口元は完全に引きつり、オレから気マズそ~~~~に目を逸らす。