オオカミヤローに捕らわれて

ゾッとする程低く、冷たい声に、足がすくんだ。


離れた所にいる私ですら怖かったんだから、直接ぶつけられた優牙お坊ちゃまなんて顔が真っ青に。


「あ……イヤ……年上の意見も聞きたいなぁ―――…って…思って」


もう今にも殺されるんじゃないかって位、怯えていた。


統牙はビビってる弟を数秒睨み続けて、また前を向く。


窓から差し込む光を受けて金に近い茶髪が輝いていたけど、目は“光”なんて微塵も感じられなかった。




「――――オレ、好きな女なんかいねぇから、何にも言う事無いよ」




………ああ。


そういう事か。