オオカミヤローに捕らわれて

後の事はうろ覚えで、よく覚えてない。


確か『統牙君もアンタの様なメイドに恋されても、困るだけよ。とっとと彼から離れなさいよ』とか言われた気がする。


目の前が真っ暗になっている内に安岡様はいなくなってて、私……どうしたの?


なんか肌が痛い………ああそっか……ずっと呆然と立ち尽くしてたから、日に焼けたんだ……


「ウッ…ヒック……グスッ………」


掃除道具も片付けないで、私は成見邸の中を全力疾走。


途中誰かに話しかけられたかもしれないけど、それも分からなかった。


「フッ…統……牙ぁ……」


涙が止まらない。