オオカミヤローに捕らわれて

「………統牙君、今いる?」


「あっ、いえ、出かけておりますが」


やっぱり統牙が呼んだんじゃ無いと分かって、ちょっとだけホッとした。


「そう……ねぇ伊達さん。単刀直入に聞いてもいいかしら?」


安岡様が横に垂らしたウェーブヘアーを耳にかけて、冷たい瞳を私にぶつける。


一瞬ホッとして出来た余裕は、あっという間に無くなった。


「ハイ…何ですか?」


ホントはもう話したくない……さっさと中に入りたい。


だけどそんな事したらこの人の事……絶対誰かに告げ口するだろう。


だから私は嫌な気持ちを抑えて、こう答えた。