オオカミヤローに捕らわれて

『お坊ちゃま!?まだ学校終わってないんじゃあありませんか!?』


『………』


『統牙様!?』


帰宅予定時間よりもずっと早く帰って来た統牙に、皆が驚いた。


ズカズカ廊下を歩く統牙は、誰が見ても不機嫌MAX。


数人のメイドの先輩方は、怯えて小さくなっていた。


『統牙様、お体の具合でも悪いんですか?』


ここはやっぱりメイド頭の吉良さんの出番と、皆が固唾を呑んで見守ったんだけど……


『吉良、ジャマだ。退け』


統牙はコレだけ言って、自分の部屋に行こうとしたんだ。


その時、私は統牙と目が合った。