オオカミヤローに捕らわれて

教室中が静まり返り、道は口を開けて変なポーズで石化。


唯一安岡だけは、潰れたケーキの傍にしゃがみ込み、唇を震わせていた。


「と……うが君!?何するの!?ヒドイよ一生懸命作ったのにっ!!」


「…………誰もお前に“ケーキ作ってくれ”なんて、頼んでねぇだろ」


「だって……統牙君に喜んでほしくて………っ」


「………娘や姉や妹思って吹雪の家族が書いた、アイツのバースデーカード……ビリビリに破り捨てたヤツが言えるセリフかよ」


これでもかという位冷たさを目と言葉に込めて、安岡にぶつける。


安岡はグッと言葉に詰まった。