どうも様子がおかしかった吹雪が時任を連れて、自分の部屋に行った後。


オレは道に、成見家の花火大会の日の事を話していた。


「ハァッ!?吹雪ちゃんにキスマーク付けた!?何考えてんだお前!!」


慌てて紅茶が入ったティーカップをテーブルに戻し、目を真ん丸にして絶叫する道。


対するオレは表情を変える事も無く、平然とソファーに寄りかかっていた。


「別に何も考えて無いけど?だって男だったら誰でもあんなシチュエーション、耐えられないだろ」


薄暗い外、周りには誰もいない。


自分の目の前には、浴衣姿のカワイイ女の子。