オオカミヤローに捕らわれて

私は極普通のどこにでもいる一般人で、勉強や運動が特に秀でてるワケじゃない。


統牙は成見財閥の跡取り息子で、頭も運動神経もいい……私とはかけ離れた人物。


ただでさえ住む世界が違うのに、私達はメイドとお坊ちゃまの関係で…逆に上手く行く可能性が他人より低い。


こんなに好きなのに伝わらなくて――――…伝えられない、この気持ち。


苦しくて不安定だった私の恋心に、キスマークは追い討ちをかけた。


「告白………しないの?吹雪」


耐え切れなくなった涙が頬を濡らす私の頭を、まちかが優しく撫でた。


告…白……?