オオカミヤローに捕らわれて

「ごめん…大変なら、専属メイドやめてもいいんだぞ?」


って、オレは何を言ってやがる。


『お坊ちゃま、1ヶ月しか働かない伊達さんを専属にするなんて、何を考えているのですか!?』


吉良があんだけ吹雪を庇おうとしてたのに、聞く耳を持たなかったのはオレ自身。


なのに“やめてもいいんだぞ”って………さすがにオレ、身勝手過ぎるだろ。


今年18になるって言うのに……オレは優牙より子供かもしれねぇな。


「……めない…」


心の中で短いため息をついてると、吹雪がまた何か呟いた。


「えっ?ごめん、今何つった?」