オオカミヤローに捕らわれて

伴路の事は何とも思ってないとキッパリと言い切る吹雪。


その言葉に安心したオレは、一旦吹雪から離れようとした。


ところが………


―――キュッ……


「ふ、吹雪?」


吹雪がオレの浴衣の背中部分を握って離さない。


街灯で見える吹雪の耳は、赤く染まっていた。


「あのね……統牙」


「んっ?もしかして具合悪いのか?」


浴衣だから冷えて体調を崩したのかと、不安になった。


だけど今は8月…つまり夏だよな?夜でもムシムシして寝苦しいのに、体冷えるか?


黙ってジッと吹雪の返事を待つも、何も返って来ない。