「ねぇ見て!あの髪パーマの人、カッコイイ!背ぇ高~~~い♪」


「私もう1人の方がタイプだなぁ!彼女いるのかな!?」


「………彼女いますか中曽根君」


「いませんが、成見さん」


京茗に通うお嬢様でも、一般の女でも、キャーキャー騒がれるのはウザったい。


オレ達は軽くため息をつきながら、図書館の出入口まで歩いていた。


早く帰って寝よっかな……


イヤ、その前に吹雪からかって遊ぶか。


ボンヤリ帰ったら何するか考えてると――――…


「あっ……伴路」


道が聞きたくもねぇ名前を呟いた。


ハッ?ウソだろ?