オオカミヤローに捕らわれて

ペコペコ頭を下げる私を、男の子は数秒間ジッと見つめる。


そして、また喋り出した。


「安心しな。オレは成見と違って傍若無人じゃねぇから、どうこうしようって気無いから」


「………えっ?な、成見?」


「覚えてない?君成見家のメイドだよね?君が成見の迎え来た時、オレあのギャラリーの中にいたんだよ」


!?ウソ!?


私が統牙の迎えに行った日は、あの安岡様にいきなり罵られた日だけ。


あの時この人、ギャラリーの中にいたの!?じゃあ私とこの人が会うのって、一応3回目なの!?


「申し訳ありません……覚えてないです」