オオカミヤローに捕らわれて

家に向かい走る車の中、吹雪は一言も喋らなかった。


オレも優牙も吹雪の気持ちが複雑なのを汲み取り、何も言わない。


オレの中にはちょっとした後悔が生まれていた。


「家に置いときゃ良かったかな……」


呼びつけないで、家で昼飯の準備させとけば、嫌な思いさせずに済んだかも。


やっぱり優牙の反対意見聞き入れて、呼ばなきゃ良かったか?


「兄さん?着いたよ?降りないの?」


物思いに耽ってたら、いつの間にか自宅に着いていたらしい。


「ああ……降りるよ」


オレはとりあえず着替える為に、自室に向かった。