オオカミヤローに捕らわれて

どうせあの口ヒゲがやたらフサフサした年配の運転手が、安岡の迎えに来てるに決まってる。


オレは絡まれた腕をムリヤリほどき、クツを履き替えた。


「待ってよ統牙君!」


「安岡、いい加減あきらめたらどうだ?」


校門までの道のりを歩く最中もしつこい安岡に、優しい性格の道もイライラし出した。


「中曽根君は黙ってて下さる?」


「ハァ!?」


オイオイ…ケンカし始めそうになっちゃってるぞ!?この2人!!


中曽根家と安岡家は同じ位の家柄だから、ケンカになったらどちらも遠慮が無い。


ここはオレが止めるしか無いか……