不良とどぶす



「ア、モウイイデス。カエリマスネ〜」


こんな馬鹿っぽい不良に騙されたとなると、ホントに私は大馬鹿ものだ。


笑う不良を放っといて帰ろうとすると、また腕を引っ張られて反対方向(不良の家)につれて行かれる。


「あははは、まぢ笑いとまんねぇー。お前の顔見るとさっきの顔思い出すわ。がち」



え、顔で笑ってたの?


え、笑いながらすげー失礼なこといったよ?


え、まさか気付いてないけい?


引っ張られるように後ろを歩く私には不良の顔は見えない。