「まぁ、ここには不登校の生徒の住所が書いてある!だれにもバラすなよ?個人情報なんだからな。」 私にはバラしてどーすんだよ。 「なら、はい。」 紙切れを担任渡し返して綺麗になった下駄箱から下履を取り出して履く。 「ちょ、待て待て、」 「なんで?それ、バラしちゃいけないんでしょ?私がもってたらヤバくなるよ。」 適当に言い訳をつけて帰る理由をつくる。 鞄を肩にかけ直すと、私は歩き出す―――・・・・・・・・・ 「おまえだけだ!!」 と、担任の叫び声にすぐに足を止めてしまった。