「危ないからちゃんとつかまれよー」


「はーい」



家から学校までは自転車で20分くらい。


私はいつも翔太の後ろに乗って行く。


まぁ・・私が自転車乗れないからだけどね。



「もっと捕まってろ」


ぐいっと前に引っ張られる腕。


ドキッ



たまに伝わってくる翔太の優しさに私はどうしようもない気持ちになる。