ガチャッ


支度を終えて翔太が部屋から出て来た。


「お待たせ〜。行くぞ」



翔太はドアの前でしゃがんでいた私の頭をぐしゃぐしゃ撫でた。



「も〜!髪の毛ボサボサになるでしょっ!」


と言いつつ私は嬉しいんだ。

付き合ってるって言ったってもう6年も前の話。


子供の幼い言葉に過ぎない。


翔太はもう忘れちゃってるよね・・・。