李流は目が覚めた。辺りは黒一色の大きな部屋・・の中だった。
『・・・』
ジャラッ
『・・・』
首、足、手には鎖がついていた。
―聞こえるか―
どこからかわからないが声がした。
『・・・・はい』
―李流。お前は俺の言う事だけ聞いていればいいんだ。そうした、大切な人が守れる。だから、お前は強くなれまずはそれからだわかったな―
『・・・はい』
声の主、桐生はそれだけ言うと声は聞こえなくなり、その変わりに鉄を持った男が立っていた。
「お嬢ちゃんに恨みはないが、若があんたを鍛えろって頼まれたからよォ。トレーニングしに来たぜ。」
男はニヤつきながらしかしどこか違う殺気が漂っていた。
『・・・』
李流の目は虚ろっていた。
「じゃ頑張って耐えてね?お嬢ちゃん」
―地獄の始まりだァ―
