live in the past

家の中に入った二人。

奥から母と父親らしい声が聞こえた。

『ねぇ!何言ってるのかな?』

「気になるね!静かに聞いてみよか!」

一歩ずつ二人は声の方に近づいた。

「だから!その話は解決したじゃない!」

(・・・お母さん?)

「うるせぇ!!黙って俺に金渡せ!!」

「嫌よ!!」

「ならアイツらはどうなるか」

「やめて!お願いそれだけは!」

(・・・喧嘩だ)

李流は小さな声で囁いた

『凛姉ちゃん?』

横を見ると凛が青ざめ震えていた。

『大丈夫?お姉ちゃん?』

「!!ッ・・・李流やっぱり公園行こう?」

凛は恐怖で李流を説得するのに必死だった。

『凛姉ちゃん大丈夫!李流が守ってあげる!』

李流はそういうと母親達の所に出ていった。

「李流だめぇ!!」