そして、俺は気持ちを改めた。

俺が二人に指示を出し始めた。

“お前らこれと、これ、やって。俺、これとこれやるから…”と。


ちょっとは変わるかな…?と考えた。

考えたけど…


「えぇ、なんでー」
「何でやんなキャいけないの??今まであんたが一人でやってたじゃん。一人でやれば?」


もう、遅かったかも。


「…俺さ、今までは部活が無かったから一人でやってたけど、これからは無理なんだ。しかも、母ちゃんも仕事入ったからこっちの仕事量も半端じゃないし…だから、これからは振り分ける事にした。」

そういうと、二人は黙った。


こんなんで、本当にやってくれるかは不思議だったが、今は信用してやるしかない。


俺は、仕事を始めた。

黙々と。

ただひたすら、自分の仕事だけを効率よくやり始めた。