「っ、んん......!」 ゆるゆると滑らかに動き始める彼の手。 「......いい?」 不安げで、少し控えめにそう聞いてきた。 さすがのあたしでも、何のことくらいかはちゃんと分かってる。 「直人...大好き.....」 小さく呟いて彼の首に手を回すと、あたしの方に引き寄せた。 「んっ、...ぁ......っ」 「茅那......」 『好き』よりも『愛してる』よりも... 切なげに呼ばれたあたしの名前が、 何よりも嬉しくて、幸せだと思った......