はぁ〜って溜め息をつきながら
しゃがみこんだ……
そっか
どうせあたしは無理なんだ…
私が私でも、透明人間の私でも
近づけるのはここまで…
陸くんの家に入ることは
できないだ――…
そして陸くん私よりも
ずっとずっとかわいくて
ずっとずっと綺麗な彼女が
出来るのを私はきっと
見てることしか出来ないんだ……
なんて考えてたら
むなしくなってきちゃった…
あはは…何やってんだろ…
あたし…
みんなから見えてないからって
みんなの知らない陸くんを
知ろうとして……―
ただのストーカーぢゃん…――
『……家に帰ろっと―――…』