オレはその手を掴んだ。

「…遥斗?」


オレはそのまま瑠璃を抱きしめて、

無理やりキスをした。


そっと唇を離すと、

潤んだ瞳でオレを見た瑠璃。


「オレ・・」

「こんなことするなんて、最低」

瑠璃はオレを振り払って、

部屋を飛び出した。


オレもそれを追いかけた。


・・・

告白する前に、

キスをするのは、

確かに最低だったかもしれない。