「まりあの意見は?」

裕也がまりあに聞いた。


「私は嬉しいけど、

裕也は西園寺じゃなくなるんだよ?

それでいいの?」

心配そうに裕也を見つめるまりあ。



「いいに決まってるじゃないか。

別に決別するわけじゃないし、

オレと、遥斗が、財閥を継げたら、

今後もっと、いいことがあると思うんだ。

会社にとっても、メリットだろ?」


それを聞いたまりあは、

安堵のため息をついた。