『二人とも、大っ嫌い!』

そう言うことでしか、

自分の気持ちが言えないなんて・・・

遥斗を好きだって言いたいのに、

裕也の事を考えると、

言えなかった。

・・・

走って行くうちに、

後ろから追いかけてきた

遥斗に掴まった。


「瑠璃…」

私は、その場に立ち尽くして、

顔を覆った。

こんなにつらい恋なんて、

したくない・・・