「さっきの言葉、なかったことにしとく」


「おい、瑠璃?」


「私が好きだなんて、なんかの間違いよ。

熱でもあるんじゃない?

とにかく聞かなかったことにしとくから」


「瑠璃!!」


私は裕也から逃げ出したくて、

走って行った。


裕也は、呆気にとられて、

その場に立ったままだった。