「・・・・笹山純?」
遥はわからなかった。
「えー。わかんないの?」
「なりすましなのかな。」
夕暮れの公園でふたりはあの電話の男について話した。
「声的に、坊主だよね。」
桃は笑いながら言った。
「あ!確かに!こんがり焼けてそうっ!」
遥も笑った。
あの電話の男は間違いなく笹山遥を知っていた。
母の携帯電話からかけてきた謎の男。
母は携帯電話を携帯しないので電話は家にある。
ということは、男は家にいることになる。
「そんな野球人が遥の家にいるのかぁ。」
「てか、笹山って私の家系ってことかなぁ。」
「とりあえず、悪い人ではなさそうだよね。」
遥はうなづいた。
「遥!どうする?イケメンだったら!」
桃は遥の肩をつついた。
「え!?」
「あ、でも遥は栗木くん一筋か!」
「こら!ももーっ!」
遥は桃をたたいた。
「なに照れちゃってんだよっ!」
桃はたたきかえした。
「でもさ、栗木くんあんまり一緒に帰んないよね。遥と。」
「うーん。」
栗木くんとは、遥の彼氏だった。
背が高くて、陸上部だ。
陸上部のくせに爽やかで、髪の毛がサラサラだ。
「もし、笹山純って人がイケメンだったら栗木くんやきもちやいちゃうかもね。」

