私の家から学校まで徒歩10分。
距離の近さと制服の可愛さで
私はここを選んだのだ。
歩いていると道端に何か
ダンボールを見つけた。
「なんか、聞こえる」
恐る恐る開いてみると
そこには1匹の子猫がいた。
「きゃーーーー!かわいい!!!!」
私は大の猫好きで猫を買いたい
くらい。でもお母さんが猫アレルギーで
買っちゃだめなんだ〜、
「は〜、ほんと連れ去りたい」
ずっと、撫でてあげてると
すごく気持ち良さそうにすやすやと
眠りだした子猫。
みてるこっちが癒される。
自然と笑顔になってしまうから
ほんと猫は大好きだ。
「なにしてんの?」
「あ、あ、えっ?」
振り返るとそこには
昨日のナルシスト男、、、っと
なんだっけ高倉先輩が立っていた。
「それ、捨て猫?」
「そうなんですよ。ここを通ってたらたまたま見つけちゃって。」
ちょっと、びくびくしながら
高倉先輩と距離をあけて
話していた。
だって、なんか昨日の今日だし
よく知らないもん。

