愛の余白

「俺の、名前は後藤 慧(ごとう けい)
そんでもって莉果の彼氏兼幼馴染」

「幼馴染?」

「うん、俺と莉果は小学生の頃から
ずっと一緒にいた」

「私は、それも忘れたの?」

「らしいね^^」

「なんでそんな、作り笑いを続けてるの?」

「え?」

「いいよ、無理しなくて」

「だって俺が今、悲しい顔したら
お前、絶対、罪悪感生まれるだろ」

「私のこと考えてくれたの?」

「当たり前じゃん、俺、お前の彼氏だよ」
そう言って笑った笑顔は作り笑いじゃなかった

「ありがとう」

「そしてお前は3年間ずっと眠ってた」

「うそっ、じゃあ、私たちが付き合い始めたのっていつ?」

「ちょうど3年前の事故にあう直前」