全身に熱を感じるのが分かった。
  私の中で何かがキレた。

  「私、夏音に言ってくる!」

  「えっ真白!?」

  全員が口を揃え言った。

  「夏音…最低だよ。
   梨里の彼氏と知りながら…って」

  私は上履きを履くと、
  夏音と梨里の彼氏のもとへ行った。

 
  「…勇次くーん
   わたしと梨里どっちが好き?」

 …と甘ったるい夏音の声が聞こえる。



  「もちろ「もちろん!梨里だよ!ねっ勇次くん!」

  
  私は見事につっ込んだ。

  「…は、なんで真白ちゃんいんの?」

  勇次がすごい驚いた顔で聞いてきた。

  「いや-別にいいじゃん?」