「…じゃあ行ってきますー」

  お母さんごめんなさい。
  お弁当は今はいらないからね。


  「真白!おはよー」

  玄関前には、
  小学生からの親友、怜生が笑顔でいた。

  「怜生、おはよ!」

  朝はずっと変わらない怜生との登校。

  
  -…この幸せな日々ももう終わり。


  私、葉山真白 中学3年生
 
  私は中学を卒業したくない。


  卒業したら大好きな友達とも、
  怜生とも離れる。