思わず、廉を突き飛ばしてしまった。



「ご、ごめん!」



驚いている廉を置いて、急いで部屋に戻った。


そして、ふかふかのベットに横になる。



「やっぱり、起こしてもらったのにあの態度はないよね……」



ちょっとひどいかな?


謝ろう。


そして、廉の部屋へ向かった。


ここで、廉のところに行かなかったら……


やっと気付いた気持ちなのに、もう遅かった。


……もっと早く気付けばよかった。






――――『好き』って言葉さえも言えなくなってしまった。