でも、お父さんがあたしを売るはずないもん。


あたしLoveなんだから。



『ということで、お父さんに聞いてみてね。じゃあ♪』


「ちょっ……」



しょうがない。


お父さんに聞いてみるしかない。


今度はお父さんに電話をする。



「まだ諦めねーのかよ」


「ふんっ」



絶対あたしは売られてないもん!



『もしもし』


「お父さん、今お母さんにも電話したんだけど」


『あー、廉くんのことか』


「どうなってるの?」


『紗和を2億で買い取ってくれたんだ』