あたし、あの後どうしたんだっけ……



「……紗和…」



起こしちゃったかな?


でも、廉を見ても起きてる気配はない。


じゃあ、寝言……?


そんなことを考えていたら、



「紗和、大丈夫?」



麻衣が部屋に入ってきた。



「うん」


「紗和が熱中症で倒れちゃうからびっくりしたよ」


「ごめんね?」


「廉が運んでくれたんだよ」



やっぱり廉が運んでくれたんだ。



「あたしは、あんまり言えないけど。廉、紗和のことになると余裕がなくなるみたい」



そんな……