だって、廉を選びたかったけど…… ……心臓が持たないんだもん! 廉と目が合うだけで、ドキドキするのに…… 隣なんて絶対無理! 「お前は桜太を選んだんだな」 あたしを見るのは廉の冷たい目。 怒ってる……? 「もういいよ」 そう言って一人で席に座る。 「廉!違うの!その……」 「なにが違うんだよ」 問いかけに答えられなかった。 「もういいって。早く桜太と座れば?」 そう言う廉は、いつもと違って怖かった。