あたし、一人浮いてるな……



「はぁ……」


「ねぇねぇ、そこの子さ、俺らと遊ばない?」



こ、これは……!



「あの……」


「こいつ、俺の連れなんで」



と、肩には廉の腕。


あたしの体温が一気に上がる。



「チッ……男持ちかよ」



そして、男の人たちは去っていった。



「お前、なにナンパされちゃってんの?」



いつもより低い声でそう言う廉。



「やっぱり、あれ、ナンパだったんだ!」



納得するように返事をする。



「ナンパを軽く考えすぎだろ……」


「えっ?」