「廉と紗和は?」


「あたしも行きたいんだけど……」



チラっと横目で廉を見る。



「紗和が行きてぇならいいけど」


「やった~!」



お許し、出ました。



「これで、紗和チャンといっぱい遊べるわ!」


「う、うん……」



とりあえず、あいまいに返事はしといた。


無視はいけないもんね。


桜太くんがあたしの肩に手を回そうとしてのを阻止して、



「……俺、行かないなんて一言も言ってないんだけど」



廉がそうった。



「じゃあ、これで決定だね!」


「廉も行くん?」